サーキュラーエコノミー（循環経済）とは、従来の大量生産・大量消費・大量廃棄を伴い、気候変動や生物多様性の喪失、資源枯渇などの原因となっているリニアエコノミー（直線経済）に代わる概念で、「従来の3Rの取組に加え、資源投入量・消費量を抑えつつ、ストックを有効活用しながら、サービス化等を通じて付加価値を生み出す経済活動であり、資源・製品の価値の最大化、資源消費の最小化、廃棄物の発生抑止等を目指す」新たな経済・社会システムを意味します。

「サーキュラーシティ（循環都市）」とは、一言で表すと「サーキュラーエコノミー（循環経済）の概念を自治体の政策に採用し、推進している都市」のことを指します。世界では、欧州の循環都市推進イニシアチブ Circular Cities Declaration（欧州循環都市宣言）や、持続可能な社会の実現を目指す2,500以上の自治体で構成される国際ネットワーク・ICLEIが展開する循環都市イニシアチブ ICLEI Circulars（イクレイ・サーキュラーズ）、英国のサーキュラーエコノミー推進機関 エレン・マッカーサー財団 などが「サーキュラーシティ」について定義しています。本ガイドでは、既存の定義も踏まえた上でサーキュラーシティを下記のように定義します。